小諸 里山の愉しみ

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2008年 01月 17日

WAKATTA!

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 ブリちゃんから、彼女の高校で使っている日本語の教科書を見せてもらいました。そのタイトルもズバリ「WAKATTA!ーわかったー」。
 この教科書を見せてもらって最初に思いましたことは、文法中心に編まれているんじゃないんだなということでした。これが例えば英語でしたら、アルファベットを読み書き出来るようになったら、あとは語彙数を徐々に増やしながら、文法中心に学んでいけば、オーソドックスなカリキュラムです。
 しかし英語圏の人達からの目で日本語を学ぼうとしましたら、嫌になるくらいいろいろなハードルがあるわけですね。まずは、英語と日本語とでは、語法(統辞体系)が全く異なるのは、序の口として、例えば読み書きにしましても、ひらがな、カタカナを習っただけでは、一般の日本語をまだ読めませんよね。概ね小学校高学年、せめて小4くらいまでの漢字の読み書きが出来なければ読めません。
 また会話文にしましても、ですます調の丁寧な言い回しがあるほか、親しい者同志での言い回しも必要です。また男言葉、女言葉の使い分けの知識とスキルも必要です。例えば女性であれば、女言葉を喋れるだけではなく、自分では使わないにしろ、男言葉の知識と聞き取りの技術を必要です。そのほかに、そのほかに、そのほかに・・・
 こんなに日本語学習者は忙しいので、まずは動詞の活用を覚えて・・・とか言っていたら、いつまでたっても埒があかないわけですね。
 オーストラリアの中学高校では外国語は、フランス語、インドネシア語、日本語の三カ国語から選択するのだそうですが、フランス語を選択する生徒諸君が圧倒的に多い中、よく困難な日本語を選択してくれて、しかも日本大好きと言って、はるばる太平洋を越え、赤道を跨いで、日本は信州までやってきてくれたなあとその努力と熱意とに頭が下がります。
 さて、隣の本は言わずと知れたおとたけ ひろたださん(漢字に自信がないので、ひらがなで。)の多分「五体不満足」の英訳本です。これは読んでレポートを提出する必要で持ってきているのだそうです。タイトルはNo one's Perfect です。良いタイトルですね。がんばれ、豪州の日本語学習者諸君!(よだ にほんごたいへん すろうりぃ記す)
 

by satoyama-06 | 2008-01-17 15:13


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