信濃國は佐久市鳴瀬びわ島のねば塾事務所の傍らにある仏像です。木像が戸外に祀られるのは傷みやすいのであまり見かけないことです。何か謂れがあるのかと思いまして、ねば塾のスタッフに聞きますと、塾長の笠地蔵さん(もちろん仮名ですよ。)が若い頃仏像に凝っていた時期があったそうで、その頃手に入れてここに安置したということのようです。前にはお賽銭箱もしっかり置いてあります。
かく申しますすろうりぃも仏像ファンなものですから、先日再訪した際にもよ〜くお顔を拝してまいりました。木食像を思わせるような柔和な微笑みを湛えたお顔で、結構でございました。印(手の形)は施無畏(せむい)・与願の印というのだそうです。施無畏というのは、こわがらなくてもいいよという意味です。宮沢賢治の「雨ニモマケズ」のなかに言われてる「こわがらなくていい」ですね。
確かに「こわがらなくていい」と言われたらいったい世の中、世界中でどれほどたくさんのひと達が安堵できることでしょうか。(よだ おさいせんもいれたよ すろうりぃ記す)