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小諸 里山の愉しみ

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2010年 03月 11日

コレクション展間近

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さてまもなく『森田明生先生のコレクション展』が始まります。そこで、その森田先生の思い出などぽろぽろ思いつくままいくつか。
このブログでは「森と田圃で明るく生きる」先生の名で何回かご登場したことがありますが、昨秋惜しくも五十二の若さで亡くなりました。糖尿病は本当に業病ですね。
その同病の糖尿病の方を励ますのだと言って、慶応のあの有名な校歌のメロディにのせて「病気の王者糖尿〜!」などと人一倍張りのある大きな声でよく歌って聞かせてくれたものでした。
私達にとってのその初め。開店から一ヶ月ほどのある日の夕方、カウンターの奥に何かの用事でしゃがんで立ち上がったときには、そこに座っていて、実に驚いたものでした。風みたいなひとだな!と。家人Aがそんな感じがしたとの当てずっぽうの直感で、薬屋さんですか?と訊くと、まあ、薬も扱いますとのご返事でした。うちを気に言って下さったようで、その一週間ほど後のクリスマスには豪華なごちそうとプレゼントを山ほどお持ち下さって、「シングルベル〜シングルベル〜♪」などと歌って、それ以来のお付き合いになりました。
 たいへんなグルメにして大食漢で、私達と知り合った頃には、すでに今まで、家にして二、三軒分くらい食べてきたとのことで、それからさらに数軒分食べたでしょうから、思うだに凄まじい量です。食に関わる逸話も数知れず。ラーメン屋に入って、メニューを端から端まで全部頼んで食べた!とか。確信犯的トーニョーですね。
料理も大好き、プロ級にして、豪快!マグロの解凍が約束の時間に合わないとみるや、風呂にそのマグロを抱いて入ったというのもこの方です。
さて、ひとの記憶の中では、豪快な印象と思い出ばかりが突出しますが、それでいて、胸がキュンとするようなリリカルな面も併せ持っていたんですよ。そう言う面は、数少ない文章に普段の大声とは対照的なほど慎ましやかに
表されていたように思います。様々な面で思い出がこぼれ落ちるような方でした。また思い出すたび、ぽろぽろお話し致しましょう。(よだ ほわっつ どくたーもりた すろうりい記す) 

by satoyama-06 | 2010-03-11 23:21 | 人物


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