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2009年 10月 29日

お勝手の進化の古証人

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台所、つまりは家屋内での調理の場所に昭和時代に広く設置されて愛用されたものとして、銅製の釜があります。「へっつい」、「どうこう」等いろいろ呼び名はあるようですが、その釜にも進化の過程はあったようで、本日ご覧頂いているのは、年配の方が、「半銅こう」と呼んでいる昭和の古物です。釜の上の部分、つまりは鍋など架けられる穴の開いた部分が両側にあり、その真ん中に、水を入れておいてお湯を沸かすとともに、銅のひどく熱せられるのを防ぐ構造が施されています。これだけでしたら、普通のどうこうですが、その下半分がないのです。ですから、下半分の釜口、つまり燃料を燃やす部分は自作してくださいよ、という物です。
そこで、来る31日、1日の「大収穫祭」の予備兵として、茨海小学校跡地の東屋内に設置してみました。ご覧の通り、ブロックを並べたり、レンガを使ったり、どくしょ森謹製泥レンガを積んだりと、あり合わせの物を積んで釜口の高さを出しました。
下に敷いた灰が湿っていたので、試し炊きも兼ねて乾かそうと思い、柴に火をつけてみますと、青白い煙が何本もの条になって松蔭に立ち上っては蒼い秋空に消えていきました。
萬々が一、荒天の場合はこの半銅こうが大活躍してくれるでせう。後は主役の野菜・食材と料理人、パフォーマー、そして他ならぬ皆さんのご登場を待つばかりです。(よだ ふるきをあたためる すろうりい記す) 

by satoyama-06 | 2009-10-29 21:01
2009年 10月 28日

『パパラギ』(其の二)

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この本、1920年刊行ですから、第一次世界大戦の講和条約も済んだばかりの植民地主義全盛時代です。そんな時代に南海の酋長ツイアビなる人物が、ヨーロッパを旅して回って、それに基づく見解をその配下の草民に語るという構成自体が荒唐無稽ですが、そんな虚構にお構いなくこの本が愛されて来たのは、その「ツイアビ」の口から語られる「文明」への本質的な批評精神によるものでしょう。だからこの『パパラギ』はいつまでも新しい!
例えば、ツイアビはこう語ります。「パパラギ(白人)は『ひまがない、ひまがない』と言うが、誰にも今まで、今も、これからもあるのは、日が昇っては上がり、沈む昼間があり、一晩東から西に巡る月があるだけだ、と」。ただしこれは意訳ですが。
さて、例えば社会学者のエーリッヒ・フロムというひとは、現代のことばは所有のことばになっているということを指摘しましたが、「時間がない」という言い方はまさに所有観念にもとづく言い方ですね。考えてみれば確かに時間自体を所有出来るはずがない。では、なんで自分はそういう言い方を、普段当たり前と思って使ってるんだろう??と思わされてしまうんですね、このツイアビのことばには。
さて、最後に一言。すろうりいは独逸語を解さず、その原文の趣きは分からないのですが、それにもかかわらずなぜか自信を持って言えますのは、岡崎照男さんのこの訳です。ずばり!名訳です。(よだ ついあびにあいたい すろうりい記す)  

by satoyama-06 | 2009-10-28 10:29 | 読書・書籍
2009年 10月 27日

『パパラギ』

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『パパラギ』
「はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集」というサブタイトルのついたこの素敵な本。(立風書房 岡崎照男訳)何人もの方に差し上げたものです。たまに本屋・古本屋でこの本を見かけるときにはちょっと気恥ずかしいような嬉しさを覚えます。
さて今年の三月、京都に出向いた際、寸暇に一乗寺は恵文社に飛んで行って、ふんふん、なるほどと店内散歩しておりますと、ふっとこの『パパラギ』が目にとまりました。そのときはっとしたことには、著者名が初めて「ショイルマン」と明記されていました。
このショイルマンとは、この本の原作がドイツ語で1920年代に発行されたときの「発行者」です。しかし肝心なその演説の主「ツイアビ」自身はひとに紹介されず、この「発行者」が仲介するだけだったのです。当然、その当時から実はこの「発行者」こそ、その著者ではないかとの憶測はありました。
まあ、日本版で言いますと、あのイザヤ・ベンダサンの『日本人とユダヤ人』の著者はその発行人の山本七平だろうという当初からあった説みたいなものですね。
ま、そんなことで、ははあ、という次第でした。しかしそれで、この本の、時代に薫り高い価値が左右されるわけでもないでしょう。では、この本の価値って言うのは?とりあえず後半へ続くとでも申し上げておきますね。(よだ はっときづいた すろうりい記す) 

by satoyama-06 | 2009-10-27 23:57 | 読書・書籍
2009年 10月 23日

土釜の屋根

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大好きな小屋作り。今回は土釜スバガニーの上に架ける小屋を数日にわたって作っていたのですが、本日はそれを家人Aに手伝ってもらって、その上に置きました。
今回の課題は、この釜を使うときに解体してどける、使った後はすぐに組み立てて上に架けることができるという解体・ポータブルの課題が一つ。もう一つは茅葺き(正確にはすすき葺き)の屋根作りでした。屋根の大きさは一坪分、コンパネ二枚。これを一枚ずつ外せるようにして、この上にススキをかぶせて試しに一人で持ち上げて屋根の上に載せようとしますと、ああっ、こ、腰がああ!思わず、投げ出すようにして下ろしました。ススキ葺きの課題はもうひと工夫必要でした。(よだ こんどのあづまや すろうりい記す) 

by satoyama-06 | 2009-10-23 22:48 | 小屋・家屋
2009年 10月 22日

円錐協同形

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どこかで読んだ覚えがあるのですが、曰く、曲線は神がつくり、直線は人間が作った、と。
その点、円錐形というのは、神様と人間との協同の形ですね。ドーナッツの形を平面から持ち上げてくると、このドーナッツが立ち上がってきて、母線と言われる直線がこのドーナッツの中に現れてきます。円周の完璧な曲線と母線の直線との、いい形ですねえ!
我らがどくしょ森ではパオ絡みでこの円錐形にはいろいろ頭を悩ませて来た経緯があるのですが、この度はとうとう、土釜作りでこの円錐形絡みの部分を自作できまして、自分で自分をほめた次第です。
しかしそれもこれも決してわたくし一人の知恵で出来たのではありません。もちろん形の神様の御陰さまです。
さてここで問題です。形の神様の作るお家はどんな形でしょうか。
たぶん、やっぱり、ぜ〜ったい、球形でしょうね。地球みたいな、太陽みたいな。(よだ まるくてまっすぐ すろうりい記す)  

by satoyama-06 | 2009-10-22 22:35
2009年 10月 21日

大原美術館

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手作りお弁当!笑
岡山の景色を見ながら〜

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初岡山に行ってまいりました!
なぜならばー・・・
倉敷の大原美術館に行きたかったからです!
なぜならばー・・・
私のパートナーに会うために!
パートナーとは熊谷守一の[陽の死んだ日]です。
アートコミュケーションプロジェクト略してエーコップ
の授業で
前期に引き続き陽の死んだ日をナビさせてもらうことになりました。

それでどうしても本物に会いたかったのです。
平面を見続け数ヶ月。
いつの間にか世界中のどの絵よりも近い存在であります。
この絵によって私はいっぱい悩んでもがいています。
だけど最後まで向き合って1年間やり抜けば
最終的に私とこの絵の間に強い絆や信頼関係が
うまれるんだと思います。

この絵を今日生で見た時は
目が点になりました。
どこがどう良かったとかすごかったとかでなく
同じ絵でも全然感じ方が違って
私が毎日見てる絵と同じ絵なのかと驚きました。
分館だったのでお客さんが少なく
窓にベターっと張り付いてしばらく見ていたのですが
すごく押しつぶされそうな気持ちになりました。
簡単な辛いとか悲しいとかそんなんじゃなくて。
なんでしょうね・・・(笑)
初めて絵ってすごい、って思いました。
初めて絵をみて泣きそうになりました。

先生にも言われましたが
半年前の自分だったらたった1点の作品のために
遠くの美術館に行くなんて考えられませんでした。
たった1点のために自分の時間をさいて、高い交通費を出して・・・。
ありえませんでしたね。
先生は「すごくカッコイイ行き方や!思わへん?!」と言ってくれました。
でも本当に本当に本物はやっぱり違いました。
陽くんと一歩近づけた気もすれば
また壁が増えた気もしました。

倉敷自体もすごく雰囲気がよくって
美術館のまわりだけでも充分楽しめるし
本当に行ってよかったと心から思いました。
こんなに充実感で満たされた美術館見学は初めてです。

岡山県!きびだんごおいしかった〜♪
みなさん一度は行くことをおすすめします!
中で満喫しすぎて写真をいろいろ撮るのを
忘れていました〜
せっかく重いカメラもってったのに・・・とほほ
では!また!

by satoyama-06 | 2009-10-21 02:43 | 芸術・文化
2009年 10月 20日

みんなでごろん

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さて、昨日は写真なしで失礼しましたので、本日はほぼ写真のみの記事に致しますね。
秋の昼下がり、のどかな日差しにごろん、ごろん、ごろん。(よだ おれもまざってごろんしたいな すろうりい記す)

by satoyama-06 | 2009-10-20 23:34 | あにまるず
2009年 10月 19日

『あの素晴らしい愛をもう一度』

すろうりいにもすこし前、中学生時代がありまして、その上級生にスポーツがよくできる、色の浅黒い可愛い娘がいました。その子のことを思うと、なんか胸が苦しくなるふうになりまして、切ない想いが募って、村の神社に飛んで行ってはその境内の石段に腰掛けて、夕焼けなど眺めて、想いを馳せる夕方もありました。
そんな純情なこともありまして、長いこと、わたくしの一番のお気に入りフォークソングは『あの素晴らしい愛をもう一度』でした。その歌詞に、
 あの 同じ夕焼けを 美しいと 言った 二人の・・・
という部分があって、そのナイーブなメロディに乗ってこの言葉が歌われると、ぐぐっと来たものです。
加藤和彦さんの訃報に接して、久しぶりにそんな甘酸っぱいことなど思い出しました。ご冥福を祈る次第です。(よだ ふぉーくしょうねんのひ すろうりい記す)  

by satoyama-06 | 2009-10-19 21:53 | 想い
2009年 10月 16日

京都のいろいろ

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先日課題帰りに小さなカフェがあったので寄ってみました。

そしたら展覧会をやっていて
作家さんもいらっしゃって雰囲気似顔絵を描いてもらいました(^^)/

話してるところ
食べているところを見て
描いてくれました!
これで………200円なんです(・o・)!!!!

唇が魅惑的(^3^)♪と言っていっぱい唇を描いてくれました(笑)

世界に一枚だけの私の絵^^*

それにご飯もすご〜く美味しかったです(*^-')b
名前は忘れてしまったのですが…

そして昨日の夕日もまたすごい迫力!!
課題を忘れてみんなで眺めてしまいました(^^)

京都を一望できる眺めは最高ですよ★

それから今日は京都大学のちかくの重森三玲邸庭園に行きました

SHARPの携帯のCMで使われた枯山水です(^○^)
すごくこじんまりしているところなのですが
時間を忘れてほっこりできる場所だと思います(*^_^*)

その帰りに京都大学で昼食をとってきました!

いや〜美術館みたいな大学でした

でも人の雰囲気とか服装とか全然違うな〜
と改めて思いました(・ω・)


最近毎日アートコミュニケーションプロジェクト
略してacopの授業の課題で
毎日熊谷守一と向き合っているのですが、
まぁ…大変(笑)
でも熊谷守一はじめいろんな作品をナビできるように頑張りたいと思います(_´Д`)

by satoyama-06 | 2009-10-16 13:43
2009年 10月 15日

書架散歩

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本棚散歩。まずは向かって左から。ケーナです。武州埼玉幸手市にありますケーキ屋さんの『ラ・ケーナ』のご主人お手製のケーナです。その名からもどれほどのケーナ、フォルクローレ好きか想像がつきますね。
先日はその貴重なケーナを頂いた上、その素晴らしい音色をご披露いただきました。その二本のケーナのうち、左の可愛いケーナ、その名も「ミジケーナ」だそうです。あはは。
その隣に二体のこけしと板はがき。お分かりになりますよね。宮澤賢治です。このフィギャーだけで、賢治と分かるそのスピリッツの偉大さよ。
さて、一番右の額入りの絵はがき。ロバの音楽座の松本ガリュウさんから頂いた絵はがきです。いいロバ、光景ですね。もう何年もこの書架に立て掛けてある、いつまでも見飽きない一枚です。ロバのいる光景はいいなあ!
さてその奥に収まっているのは、司馬遼太郎の『街道をゆく』のシリーズですよ。ああ、もうこれでどれだけ想いのなかで歴史と土地の旅をしたことでしょう!(よだ だいすきなものいっぱい すろうりい記す)  

by satoyama-06 | 2009-10-15 22:10 | 読書の森