小諸 里山の愉しみ

satoyama06.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

カテゴリ:詩歌( 11 )


2011年 03月 09日

みすず忌2011

  弁天島

       金子みすゞ

 「あまりかわいい島だから
 ここにはおしい島だから、
 もらってゆくよ、つなつけて。」
 北のお国の船乗りが、
 ある日、わらっていいました。
 
 うそだ、うそだと思っても、
 夜が暗うて、気になって、

 朝はおむねもどきどきと、
 かけてはまべへゆきました。

 弁天島は波のうえ、
 金のひかりにつつまれて、
 もとの緑でありました。


この詩は、みすゞさんが、故郷の長州山口縣は仙崎という、美しい海を持つ港町を歌った「仙崎八景」という一連の詩の一つです。わたくしにもいつか、我が愛する御牧ヶ原を歌ったこんな詩に恵まれたらいいなと思うのです。(よだ むりとはいわずにねがう すろうりぃ記す)  

by satoyama-06 | 2011-03-09 22:38 | 詩歌
2010年 11月 26日

県歌『信濃の國』(弐)

b0120165_2028568.jpg

よく都道府県対抗みたいな番組があって、長野県人は皆、県歌を歌えると言うので驚かれるようですが、こちら信州人からすれば、えっ!みなさん、歌えないんですか!?って感じです。
さて昨日の記事に、この歌は大きな仕事をしたんだという件を記しましたが、実はこの歌、長野県分県・分割の危機を救ったのです。時は昭和23年(1948年)、敗戦から三年の國中困窮に喘いでいた時代です。分県しようと言う世論が大きくなり、いよいよ県議会でその案件が議決されようかという切迫したその日のその時、「歴史は動いた」!
県議会が開催されている会場を取り巻いている人たちから『信濃の國』の大合唱が湧き上がったのでした。証言では、そのとき審議していた議員達にもその歌声は聞こえ、それがため(もあって)分県の案件が否決されたとのことです。
凄いことですね。優れた歌(詩・旋律)には真(まこと)にこのような力があるんですね。(よだ けんかをうたえる すろうりぃ記す)
追記 今回の写真は、クロベー、最近の一枚です。別に本日の記事と関係ありません。くろの他人です。 

by satoyama-06 | 2010-11-26 21:08 | 詩歌
2010年 11月 25日

県歌『信濃の國』

b0120165_21534775.jpg

時々チャレンジ精神のかけらがむくり出て、長い暗唱物に挑戦したくなるのです。
思い返せば、その嚆矢(こうし)は小學四年の際の歴代天皇の暗唱。古代の実在しない天皇も含めて124代。弟と協力し合って、三晩かけて覚えました。楽しい挑戦の思い出が今も蘇ります。そしてその後歴史の勉強が好きになりましたし、歴史学習に大いに役立ちました。語呂が良くて覚えやすいんですよ。但し覚えるのに苦しい箇所もあります。例えば百代を越える当たりから、胸突き八丁「後○○」という諱(いみな)が続いて語呂も悪いから、口も回りにくく、従って覚えにくいと。
その後、これに自信を得て、いろいろな暗唱物に挑戦して来ましたが、成功したものもあれば、失敗したものもあると。最近では、金子みすゞさんの全詩を暗唱しようとして、五十くらいで挫けた事でしょうか。しかし、その詩をより深く味わい、分析もし、學びもできるいい経験になりました。よろしかったら皆さんもどうぞ。
さて、今回は長野県の県歌『信濃の國』。六番まである長い歌詞ですが、覚えました。六番まで歌えます!では今後断続的なシリーズで県歌『信濃の國』、アップ致します。信州人でない方達も、俺たち・私たちには関係ないなどとにべのない事をおっしゃらずにご覧下さい。大事な仕事を果たした、力ある歌なんですよ。(よだ しなの〜のくには〜 すろうりぃ記す)

by satoyama-06 | 2010-11-25 21:55 | 詩歌
2010年 09月 16日

つち

b0120165_21392112.jpg

                           
          土
                金子みすゞ
     こッつん  こッつん 
     ぶたれる土は
     よいはたけになって
     よい麦生むよ。

     朝からばんまで
     ふまれる土は
     よいみちになって
     車を通すよ。

      ぶたれぬ土は
      ふまれぬ土は
      いらない土か。

     いえいえそれは
     名のない草の
     おやどをするよ。
                                         
      (よだ よきしのたのしみ  すろうりぃ記す)

by satoyama-06 | 2010-09-16 21:54 | 詩歌
2010年 04月 27日

射る者

b0120165_19201560.jpg

本日こんな詩に出会いました。ご紹介しますね。

     「預言者」     
                カリール・ジブラン
 赤ん坊を抱いたひとりの女が言った
 どうぞ子どもの話をして下さい
 (それで預言者は言った)
 あなたがたの子どもたちは
 あなたがたのものではない
 彼らは生命そのものの
 あこがれの息子や娘である
 彼らはあなたがたを通して生まれてくるけれども
 あなたがたから生じたものではない・・・
 あなたがたは彼らに愛情を与えうるが
 あなたがたの考えをあたえることはできない
 なぜなら彼らは自分自身の考えを持っているから。
 あなたがたは彼らの体を宿すことはできるが
 彼らの魂を宿すことはできない
 なぜなら彼らの魂は 明日の家に住んでいるから。
 あなたがたは彼らのようになろうと努めうるが
 彼らに自分のようにならせようとしてはならない
 なぜなら生命(いのち)はうしろへ退くことはなく
 いつまでも昨日のところに 
 うろうろ ぐずぐず してはいないのだ 
 あなたがたは弓のようなもの
 その弓からあなたがたの子どもたちは
 生きた矢のように射られて 前へ放たれる
 射る者は永遠の道の上に的をみさだめて
 力いっぱいあなたがたの身をしなわせ 
 その矢が速く遠くとび行くように力をつくす
 射る者の手によって
 身をしなわせられることをよろこびなさい
 射る者はとび行く矢を愛するのと同じように
 じっとしている弓をも愛しているのだから

           神谷美恵子著『こころの旅』より

by satoyama-06 | 2010-04-27 19:43 | 詩歌
2010年 03月 09日

明るい影


b0120165_20373885.jpg


 水と影
     金子みすゞ
 お空のかげは、
 水のなかにいっぱい、

 お空のふちに、
 木立もうつる、
 野茨もうつる。
   水はすなお、
   なんの影も映す。

 水のかげは、 
 木立のしげみにちらちら。

 明るい影よ、
 すずしい影よ、
 ゆれてる影よ。
   水はつつましい、
   自分の影は小さい。

本日、金子みすゞさんの命日に。photo by 小娘(よだ ふぶきのばん すろうりい記す)

by satoyama-06 | 2010-03-09 23:39 | 詩歌
2009年 07月 04日

胡蝶の羽の

b0120165_16235039.jpg

 茨にかけし胡蝶(こちょう)の羽の破れたる 正岡子規(1896・明治29年)

昨日ラジオのニュースを何気なく聞き流していましたら、正岡子規のいまだ知られていなかった四句が発見されたとのことでした。これは近代文學史上にも価値ある発見だそうです。どんな俳句あるいは短歌なんでしょうねえ。そこまでは詠んでくれませんでした。(よだ どんなうた?きいてみたいなしきさんに すろうりぃ記す) 
 
 

by satoyama-06 | 2009-07-04 16:46 | 詩歌
2009年 01月 01日

明るい方へ

b0120165_943118.jpg

   明るい方へ
          金子みすゞ
 明るい方へ
 明るい方へ。

 一つの葉でも
 陽の洩るとこへ

 薮かげの草は。

 明るい方へ
 明るい方へ。

 はねは焦げよと
 灯のあるとこへ。

 夜飛ぶ虫は。

 明るい方へ
 明るい方へ。

 一分もひろく
 日の射すとこへ。

 都会(まち)に住む子等は。

今年も明き言霊、美しいものを愛してやってまいります!
たとへ世の中がどうであれ、皆さんには必ず佳い年になります。なるなるなる。(よだ
あかるいほうへ すろうりぃ記す)

by satoyama-06 | 2009-01-01 09:56 | 詩歌
2008年 11月 26日

yes, i could

b0120165_1451954.jpg


東京へ1人旅に行って
帰ってまいりました(^O^)/

某美術大学へ行く道です。
玉川上水を10分ほどずーっと歩いて、公園に出ます。
その公園の向かいの細い路地をまっすぐ行くと目的地につきます。

これから入試だと思えないくらいの爽やかさというか、穏やかな静かな空気でした(^^)
いいですね、この通学路。
むしろ志願理由は通学路に惚れたと言ったほうが良かったかしら。


入試というものはアレですね。アレ。
なんというか………たいした事ないですね(ノ∀`)

なんてのは大嘘で。
実技なんかまったくダメでした。万が一の事があっても仕方ないって思うくらい、納得がいかない作品になりました。
悔しいですね(;_;)
しかし、面接に最大の力点をおいています。と推薦の要項に書いてあるのを発見し、面接で実技のぶん取り返してやろう!!
と思って一日目の夜はとりあえず実技の事は忘れて、面接の事だけ考えました。

偉大なじじさんに2日目の朝方電話したら、「昨日は昨日の風が吹いて、今日は今日の風がふく!!!!今日は心配する事ねぇ!大丈夫だ!まぁ気をつけて行ってくるだな(^o^)」と背中を押され、行ってきました。

しかしこれがまた、、、
面接に力点をおいてるのか????
と思わずにはいられない面接でした(笑)

でも、楽しかったです★
面接はまぁ、悔いのないようにできました♪♪
実技でやられるか、面接でカバーできたか、恐いですね(´・ω・`)

でも今年は運気が上昇している年なので、
ぜひ上昇気流にのってもらいたいですね(^O^)/

じじ、ばばは多分、文学賞の時のように慰めの言葉を考えていると思うけど、ミラクルを起こしたいですね(・∀・)
またおばーちゃんに「慰めの言葉しか考えてなかったから、
受かったらなんて言ったらいいかわからねぇなぁ……ヽ(゜ロ゜)ノ」

って言ってほしいですね(笑)

発表は明後日です(;_;)
受験番号知ってる皆さん、ぜひ、インターネットで合否見ないでくださいね(^ω^)
念には念を押して言っておきますけど(笑)
とくにうちの美術部顧問が見たがってるから阻止しなければ…………

発表の時、小娘さんはテストなんです(′;ω;`)
気になるー(泣)

でも、私は家の環境のせいか、応援してくれる人がたくさんいて
不安もなく1人で受験に行く事ができました★
これだけ家族以外の人に支えてもらっている事に本当に感謝だし、
幸せ者だと実感しました(´ー`)


今日も結果が出るまで恐いし不安だし、緊張するけど、空を見るとなんだかすべて忘れちゃうっていうか、らく〜になるんですよね。
今日の空はとくに吸い込まれそうな表情でした(^^)/★
b0120165_145199.jpg


私、扱いが雑でカメラにひびが入りまして、
それが4ヶ月ほど直しに行ってなくて、
相変わらず写真に支障を及ぼしていて…
もっときれいな空だったのに、なんか汚く
うつってすいません(;_;)

ではー
ポジティブに、前向きに結果を待ちたいと思います♪
地球放射、地球放射、グレートディバヴァイディング山脈……
ってテスト勉強しながら(;_;)


さよなら〜
小娘。

by satoyama-06 | 2008-11-26 14:51 | 詩歌
2008年 09月 09日

青い空

b0120165_17293116.jpg

今日の空があんまり美しかったので、嬉しくて。皆さんと、またこの空を愉しみたくて。この金子みすゞさんの詩、大好きで。もしかして、以前にもご紹介したことがあったかも。でも、も一度、もう二度と、ご紹介していけないわけもなく。(よだ あおいそらがうれしくて すろうりぃ記す)

 青い空
 
 なんにもない空
 青い空、
 波のない日の
 海のやう。

 あのまん中へ
 とび込んで、
 ずんずん泳いで
 ゆきたいな。
 
 ひとすぢ立てる
 白い泡、
 そのまま雲に
 なるだらう。 

by satoyama-06 | 2008-09-09 17:45 | 詩歌