小諸 里山の愉しみ

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2007年 10月 01日

『つなみーTSUNAMI-』

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 神無月10月朔日の週始めです。野は実りの黄金色になりました。
 さて、本日は八月末発売になりましたご本の紹介です。『つなみーTSUNAMI-』(志賀 泉著 筑摩書房)。
 実はこの作家さん、このブログでお馴染みの太郎山人さんの古くからのご友人で、先年、『指の音楽』で太宰治賞を授賞なさったとき、太郎山人さんが、ご本人と昔からの友人を読書の森に招いて授賞お祝いのパーティの一夕を設けられたのです。
 お話は楽しいのですが、静かに落ち着いたお話振りで、作家さんというのはこう喋るのかと思ったりしたものでした。またパオで一泊される間に、よく茨海小學校跡地やその周りの田園など少しうつむき加減に散策なさっていましたが、今から考えると今回の『つなみーTSUNAMI-』の構想中の時期で、その構想を練りながら散策なさっていたのではないかと思い当たりました。
 さて、この作品、沖縄と東京の間を人とその想いと水(?)そして時間が移動するのが心地よく、構想良く、文良く、読み応えがあり、読後しばらく想いが残り、とつおいつこの作品世界について考えを巡らす時間がありました。この作品もきっと高く評価されることでしょう。知り合いのよしみを差し引いても皆さんにもぜひ勧めたい良質の文學です。
 で、お求めになって読まれた後は、出版社に「この作家はいい!もっともっとこの作家の本を出してほしい」と、送ってやって下さい。(よだ おめでとう・がんばれ すろうりぃ記す)

by satoyama-06 | 2007-10-01 17:29 | 読書・書籍


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