雨だれというのは見ている分には時に詩趣もあって結構なものですが、実際に当たれば嫌なものです。
当店の前を通る方には決して雨だれをかけません!というのがこの建物。その志は街行く善男善女にはありがたいことですが、それをするには、建物のオーナーにとって勇気も要ります。軒先の雨が建物に向かって流れてくるんですものね。昔のこの町並みは分かりませんが、現在のこの街中にあって、孤軍奮闘の姿です。
しかし、ああ、惜しくも店を閉めてしまっているご様子でした。もしも営業していらっしゃいましたらどんな店舗であれ、入ってこの軒を褒め、その実際の経緯(いきさつ)をインタビューするところでしたのに。於 信州松本(よだ めいわくはかけません すろうりぃ記す)